①心配をせずに、信頼をする

子供が勉強をしなかったり、部屋を片づけなかったり、親の言うことを聞かなかったり、悪い友達と遊んでばかりなどであれば、子供の将来が心配になるかもしれません。でも、心配をすることによるメリットはありません。逆に、マイナスばかりです。

有名なインディアンの言い伝えで、子供は言われた通りに育つ、ということがありますよね。

親が子供に、「あなたは全然、勉強をしないから、心配だ。」と伝えたとします。親は子供のことを思ってそう言うのでしょうが、それを聞いた子供は、自分は心配をされるような子供なんだ、勉強をしない子供なんだという思い込みが生じて、マイナスな感情になります。マイナスの感情からプラスの行動は生まれません。

一方で、親が子供に、「あなたは(今は勉強しないけれど)やるときはやると信じている。」と伝えたとします。子供は、自分はやるときはやる子供なんだと、自分を信じることができます。そのようなプラスの思い込みは、プラスの行動をもたらします。

兄弟をいじめている子供に、「お前は弟をいじめて、何て悪い子供なんだ。」と叱るとします。親は、子供にいじめをしないような子供になってほしくて、そのように言うのだと思いますが、それを聞いた子供は、自分は弟をいじめる悪い子供なんだという思い込みが生じて、マイナスな感情になります。マイナスの感情からプラスの行動は生まれません。

一方で、子供に、「いじめるのはよくないよ。お前は心が優しい子供だから、相手の気持ちが分かると信じているよ。」と伝えたとします。そのように繰り返し言われた子供は、自分は心が優しいという思い込みを持ち、そのような行動をとるようになります。

子供のことを心配すれば、心配しているとおりの子供に育ち、子供のことを信頼すれば、信頼しているとおりの子供に育つのです。

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