勉強をしない子供を怒っても効果はない
子供が言うことを聞かないとき、つい怒りたくなってしまうときがありますよね。
でも、子供の成長の観点からは、怒ることによるメリットはありません。
怒ることで子供を支配することを続けると、怒られなければ、言うことを聞かない子供に育ってしまいます。
そもそも、子供は、いたずらをしたり、言うことを聞かなかったりするのが当たり前です。
勉強をしない子供に対して怒っても、勉強をする子供にはなりません。
逆に「怒られるから…」と嫌々勉強をしても、我慢しながら取り組むことになるので、ますます勉強が嫌いになり、勉強に取り組みにくくなってしまいます。
勉強をしない子供に対しては、なぜ勉強をしないのかを一緒に考えて、その対策を考えてあげることが効果的です。
勉強に集中できない理由としてよくあるのは、心身の状態が整っていないことや、環境が整っていないことです。
そのような場合には、疲れが溜まりすぎていないか、自己肯定感が育まれるような声がけができているかなどを考えてあげられるとよいでしょう。
怒りたくなった時にどうすればよいのか
親も人間ですから、感情的になってしまうことがあるのは、当然です。
特に忙しい時に、子供が言うことをきかなかったり、約束を守らなかったりすれば、感情的になってもよくないと分かっていても、イライラしてしまうこともありますよね。
そんなときには、「ありがとう」という言葉をつぶやいてみてください。
怒りの感情が生じても、とにかく「ありがとう」「元気でいてくれてありがとう。」とつぶやくか、心の中で言って、口角を上げて笑顔を作るのです。
そうすると、不思議と怒りの感情が収まります。結果、相手にもよい影響を与えて、自分にもプラスの影響が生じます。
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人間は、感情の生き物と言われています。ただし、よいことがあったから嬉しい気持ちになり、嫌なことがあったから嫌な気持ちになるという、単純なことではありません。
嫌なことがあったとしても、とにかく「ありがとう」と言ったり、笑顔を作ったりするなど、先に形を作ることによって、自分の心が前向きな気持ちになりやすくなります。
ネガティブな心の状態(怒っている状態など)は、自分にも周りにもネガティブな影響をもたらします。
ですから、生きることとは、怒りたくなることや嫌なことがあったとしても、いかにして気持ちを切り替えて、自分の心をできるだけ長くポジティブな状態にしておくことが出来るのかのゲームだと考えてみてください。
そのゲームがとても上手な人の一人が、明石家さんまさんです。
さんまさんは、芸能界の大御所のような存在になっても、人に腹を立てることは、ほとんどないそうです。
怒りの感情に囚われずに、物事を前向きに捉えるのも、習慣の一つです。
ぜひ怒りたくなったときに「ありがとう」という言葉を発する習慣を作ってください。
怒り方の工夫
怒らないことの大切さを書きましたが、それでも怒らないといけないときもありますよね。
例えば、安全に関わることや、人に迷惑をかけるようなことをしたときでしょう。
普段怒らない親がたまに怒ることによって、親の真剣さが伝わり、子供も言うことを聞きやすくなります。
そのときに大切なのは、子供の行動が間違いであったこと、なぜそれが間違いであったかを伝えることです。
決して、子供の人格を否定してはいけません。
そして最後は、子供のことを認めて、信じていることを伝えてください。
一緒に解決策を考えてあげることもよいと思います。
時には怒らなければいけないこともあるかもしれませんが、子供は怒られて成長するのではなく、認められて、信じられて、自己肯定感が育まれることによって、成長して、よい行動をとるようになることを理解しておくことが大事です。
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