トム・ブレイディの逆転劇①

日本でも、世界でも、色んな分野で逆転劇を起こした人が、たくさんいます。

今日は、日本ではあまり知られていませんが、アメリカ史上最も偉大なスポーツ選手(アメリカンフットボール)と言われているトム・ブレイディを紹介したいと思います。

ブレイディは、とても激しいスポーツのため、長く続けることが難しいと言われているアメリカンフットボールにおいて、今年45歳にもかかわらず現役で、いまだに衰えない体調を維持して、20年以上にわたってトップの活躍を続けてきました。(今年を最後に引退する可能性がとても高いと言われています。)

そんなブレイディですが、プロ入りの段階では、ドラフト6巡目、全体199位の使命で、全く注目を受けていませんでした。

勿論、プロに入ることだけでもとても凄いことなのですが、その年プロ入りした選手の中では、ブレイディは、痩せていてスピードもないので、全く有望な選手ではないという評価だったのです。

しかも、ブレイディが入ったチーム(ペイトリオッツ)には、既にチーム随一のスター選手で、10年100億円という当時リーグ最高峰の超大型契約で更新を決めたエース選手が同じポジションにいました。

更に、そんな絶対的なエースの他にも、そのポジションには控え選手が既に二人いたために、ブレイディは四番手。二番手でさえも試合に出るのはほぼ不可能なのに、四番手のブレイディが試合に出場することができると思った人は、誰もいませんでした。そう、ブレイディ本人を除いては。

そんな中でもブレイディは人一倍の熱心さで諦めずに練習を重ねて、2年目にはチームで二番手のクォーターバックにまでなりました。

そしてエースクォーターバックが怪我で欠場したときに、代わりに試合に出て実績を残し、以降、エースが怪我から復帰しても、20年にわたり一度もレギュラーの座を譲らなかったのです。

(続く)

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