有名なインディアンの教えで「子供は言われた通りに育つ」というものがあります。
いたずらばかりをして、注意をしたら反抗をするような、子供がいたとします。
そんな子供に、「お前はいたずらばかりして悪い子だね、もっとちゃんとしなさい」と叱ると、その結果、もっとちゃんとするのではなく、「自分はいたずらばかりする悪い子なんだ」という部分が心の中にインプットされて、そうしたことが積み重なっていくと、いずれギャングとか半グレのような本当の悪人になっていくのです。
一方で、そんな子供に対しても「お前はよい子だね。心が優しい子だね。」と伝えていくと、「自分は優しいんだ」ということが心の中にインプットされて、自分は認められているんだという安心感を持って、誰かを助けてあげるような正義感のある人間に育っていくのです。
特に子供は、感受性が高いので、親がどんな言葉をかけてあげるかが、子供の人格形成に大きな影響を与えます。
また、これは子供に限らず、中学生や高校生、大人になってからの人間関係でも同じ事がいえます。
相手のことを悪く思うと、自分との関係でより相手がそのような悪い態度をとるようになって、逆に相手のことをよく思うと、自分との関係でもより相手がそのようなよい態度をとるようになるということが起こりますので、
相手にこうあってほしいという思いがあれば、その人が既にそういう人なんだという、よい偏見をもって接することで、実際に相手がそのようになっていくということです。