全科目共通の原則

1日1時間半の勉強でクラストップレベルの成績を取るためには、あれもこれもと色んなことに手を出すのではなく、やること(勉強する内容)を最小限にすることが大事であると前回の記事で説明をしました。

これから、最小限の勉強で最大の成果を出すための具体的な勉強方法について説明します。

勉強の仕方は科目によって少しずつ変わってきますが、最初に全科目共通の原則を5つ伝えます

それでは1つずつ確認していきましょう。


①学校の授業を活用する

みなさんは、毎日約7時間くらいを学校で過ごしています。

この長い時間を過ごしている学校での授業を十分に活用しなければ、効率的に時短で勉強することはできません。

だからまずは授業をちゃんと聞くこと。これが大前提です。

そのためには、前の日に夜更かしして、授業中に眠くて仕方がない…なんてことがないように、睡眠時間をしっかりとり、授業に集中できる体調管理をすることが大切です。


②授業の復習をする

人間は一度聞いたことは、翌日には7~8割は忘れてしまいます。

一週間経つと9割以上忘れているのが大半です。

このため、せっかく授業で習ったことを全て忘れてしまって、また最初から勉強し直すことにならないようにするためには、授業を受けた後には必ず復習をすることが必要です。

復習することによって、授業で習った大事なことを記憶に定着させることができます。

ですので、一日一科目5分でもよいので復習をする習慣をつけてください。本当は5分以上復習をできればよいですが、何も復習しないよりは一日一科目5分でいいので復習をすることが大切です。

具体的にどのように復習をするのかについては、科目によって少し異なりますので、この後の記事で説明をします。

なお、「予習・復習」という言葉もよく耳にすると思いますが、予習はしなくてよいです。

予習は、自分の中でどこが大切かわからないので、時間がかかりすぎてしまい、的を絞った学習になりにくいからです。

予習のことは忘れて、復習を一日一科目5分でもいいから頑張ってやるということに集中してください。


③色んな参考書や問題集に手を出さない

基本的には、各科目、教科書と問題集一冊だけで十分です。

問題集は、学校でワークが配られていればそれで大丈夫です。

教科書を読んで、参考書も読んで…とするよりも、同じ教科書を3回読んだ方が、時間も短く、記憶が定着していきます。

問題集も同じです。色々な問題集に手を出して一回ずつやるよりも、一つの問題集を3回やった方が圧倒的に力になります

今持っている問題集を3回やり終えるまでは、他の参考書や問題集には手を出さないでください。


④わからない部分を全てすぐに理解しないでも大丈夫

自分で勉強をしていると、どうしても「ここわからないな」って思う箇所が出てきますよね。

そういう時に、全て完璧に理解してから先に進もうとすると、とても時間がかかってしまいます。

わからないことがあった時は、いったん「?」マークを付けておいて、先に進んでみてください。あとで先生や友達に聞いてみたり、時間が経ってみると、その時わからなくても理解できるようになることがたくさんあります。

例えば、教科書を一回目読んだ時は、7~8割理解していれば十分です。

最初からすべて理解出来なくても、2周目、3周目とやっていくと、だんだんと理解できるようになっていきます。


⑤ノートをまとめない

テスト前に勉強をする時、その科目の重要な所をノートにまとめて整理しようとすることはありませんか?

ノートをまとめると、確かに記憶に定着しやすくなりますし、「やったぞ!」という自己満足感は高いのですが、あまりにも時間がかかってしまうので、一日1時間半の勉強で効率的に成果を出したい人にはおすすめしません。

しかも、大事なことは、すでに教科書やプリントに整理されていることが大半です。

このため、新しくノートを作って整理するよりも、教科書やプリントにどんどん書き込みをしていくのがおすすめです。

そして一番優先的に取り組むことは、問題集を解くことです。問題集を3回解いた後に、時間に余裕がある人は、余った時間でノートをまとめるのがよいでしょう。


一日1時間半の勉強でクラストップレベルの成績を取るために必要な五科目共通の原則、理解出来ましたか?

それでは次は、科目ごとの具体的な勉強方法を確認していきましょう。

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