ハーバード流学習法講座では、
通常3時間かけて学ぶ学習を1時間半で終えて、
1日1時間半の勉強でクラストップレベルの成績を取る
ための勉強法を伝えます。
そのためには、まず、5つの考え方を理解してください。
①目標を設定すること
②自分で学ぶ力をつけること
③やることを最小限にすること
④嫌なことはやらないこと
⑤楽しんで勉強すること です。
それでは、詳しく説明していきましょう!
①目標を設定する
目標が明確でないと、ゴール(自分が何のために勉強するか)へ遠回りしてしまう可能性があります。
このため、最初に「自分が何のために勉強するか」という目標を明確にしておきましょう。
スポーツでは、「試合で勝つ」という目標に向かって練習をしますよね。勉強も同じです。
「テストで90点を取りたい!」「この高校に行きたい!」「良い成績をとって友達に自慢したい」など、ハッキリとした目標があると、やる気につながります。
でも、急に「目標を立てなさい」と言われても、自分は何を目標にすればよいか分からない人もいますよね。
そんな人は、次の順で考えてみて下さい。
①今の学校生活の中で、自分がやってみたいこと、こうなれたらいいなと思うことを、10個ほど考えて紙に書き出す。(本当に出来そうかどうかは気にせずに、とにかくやりたいことを書くこと。部活であれば大会で優勝したいとか、趣味ややってみたいことでもよいです。そして勉強でも「こうなれたら良いな」と思うことを書く。)
②その中で、特にやりたいことを3つほど選ぶ。(こうすると、自分がこの先に何を目指したいのかわかりやすくなります。3つの中に勉強に関することも1つ入れてみてください。)
ポイントは、何かを考えるときには、紙に書くこと。
頭の中で考えるだけでは、考えがまとまらないことが多いので、紙に書いて、自分の考えを整理しましょう。
なお、勉強の目標を立てる時には、全て完璧に理解しようとしたり、テストで100点を目指すのではなく90点程度を目指せば十分です。なぜならば、完璧に覚えたり100点を目指そうとすると、膨大な時間がかかってしまって、効率がとても悪くなってしまうからです。
テストは90点を取ればよいと考えることで、短い時間で最大限の成果を出すことができます。
②自分で学ぶ力をつける
なぜ、自分で学ぶ力が大切なのか?それには2つの理由があります。
1つ目は、「自分のペースで勉強できる」ことです。
授業や集団の学習塾では、全体のペースで学習していくため、自分のペースで学習することは難しくなってきます。ゆっくり時間をかけて理解したいのにどんどん先に進んでしまったり、逆にここはもう分かっているのに他の人のペースに合わせて説明を聞くことも出てきます。このため、学校の授業以外に、また塾で授業を受けることは、できるだけ避けるべきです。
短い時間で効率的に学習するためには、自分で学ぶ力をつけることが必須です。
2つ目は、「アウトプットを意識して学習することができる」ことです。
勉強には、《インプット》と《アウトプット》があります。
インプット→授業を受けたり、教科書を読んだりすること
アウトプット→問題を解いたり、漢字や単語などを書いて覚えたりすること
そして、勉強で最も力がつくのは、アウトプットです。
どんなに学校や塾で授業を受けても、結局は、自分で復習や問題を解くことを行わなければ、知識が身につきません。
自分で勉強をすることで、自分に合ったペースで、アウトプットにより多くの時間を割いて勉強することができます。
なお、自分で勉強をする場所は、「自宅では気が散ってしまうから、図書館や自習室で学習したい」という人もいるかもしれません。気分転換に図書館や自習室で学習するのもよいですが、自宅でも勉強をする習慣をつけておくことも大事です。なぜならば部活動などで忙しくて図書館や自習室に行くことができないときでも、毎日少しずつ自宅でも学習することが大事だからです。
自宅で効率的に学習を進めるためには、
①環境を作ること
まずは、部屋をきれいに掃除・整理整頓して集中できる環境作りから始めてください。部屋の中や机の周りが整理整頓されていれば、圧倒的に勉強しやすくなります。部屋のきれいさと勉強の成績は関係します。
②まずは30分勉強をする習慣を作ること
疲れているときは長い時間勉強しなくてよいですので、まずは10〜30分だけでも勉強をすることから始めてください。
なお、人間の集中力は午前中の方が高いですので、週末はできるだけ午前中に勉強をするのがベストです。
それでも勉強になかなか集中できないという人は、もう一度、部屋の掃除をするということから、始めてください。
③やることを最小限にする
「勉強はできるだけ長い時間やるのがよい」という発想でいると、非効率な勉強法につながります。
それよりも、限られた勉強時間の中で、どうすれば最大の成果を出せるかとのことを意識しましょう。
中・高校生の勉強でのよくある失敗は、あれもやった方がよい、これもやった方がよいと思って、やることを増やしてしまうことです。
大切なのは、すべてやろうとせずに、出来るだけやることを少なくすること。
やることを増やすのではなく、いかにやることを厳選して、最も大切なことに集中するかが大切です。
英語でMinimum Effective Dose=有効最小量(薬が効果を生じるための最小の服用量)という言葉があります。
この考え方は、勉強においても当てはまります。
勉強でも成果を出すために、これだけは抑えておくべきというポイントがあります。
しかし、それを超えてより長時間勉強すればするほど、どんどん成績が上がるかというと、必ずしもそうではありません。
大切なのは、時間よりも質を考えること。
その有効最小量の勉強として何をどれくらいやるべきかについては、この後に伝えていきます。
④嫌なことはやらない
勉強でも、他のことでも、何か目標を実現するためには、我慢してつらい努力をしなければいけないと思っているとしたら、そんなことはありません。
なぜなら、嫌々に勉強しても頭に入らないので、頑張って机に向かってもあまり意味がなくなってしまうのです。
嫌なことをやろうとしても続かないし、嫌だと思うということは、やっていることにどこか無理が生じているということ。
だから、嫌なことはやらなくても大丈夫です。
でも、宿題など、嫌でもやらなければいかないことがあるかもしれません。
そんな時は、
・どうしたら楽しんで取り組めるのかを工夫をする
・時間をかけずに最低限だけやって早く終わらせる
を意識して取り組んでみてください。前向きに考え、自分で楽しめる工夫を探していきましょう!
⑤楽しんで勉強する
本来、勉強はとても楽しいものです。人はみな好奇心が旺盛なので、学ぶことが好きなのです。
「勉強がつまらない」「やりたくない」と感じるのは、自分のタイミングやペースに合わない状態で勉強をしなければならなかったり、正しいやり方を知らないからです。
楽しく勉強するためには、幾つかのコツがあります。
①難しすぎることに手を出さず、簡単なことから取り組む
②飽きないために、長時間の勉強を目指さなくてよい
③体調を整える(疲れているとやる気がでない)
④机の周りや部屋をきれいに片付ける
⑤文房具にこだわる
⑥勉強の進み具合を記録する
これらを参考にして、自分がどうしたら楽しんで取り組めるか考えて、工夫してみましょう。
楽しまないと努力は続かないし、楽しんで努力する人ほど、強いのです。
この5つの考え方を使って、効率的に成績UPさせていきましょう!
次は、具体的に1日1時間半の勉強方法を説明していきます。
▼次のページ