勉強を頑張ろうと思っているのに、ダラダラしてしまったとか、なんか気分が上がらないとか、勉強に集中できないという経験はありますか?
そんなときでも、自分を責める必要はありません。
勉強に集中できないのは、多くの場合、身体のコンディションが整っていないことが原因です。
身体のコンディションを整えることは、スポーツ選手だけではなく、勉強で成果を出すためにも必要なことなのです。
だから、「勉強を頑張るために、睡眠時間を短くしよう」とか「食事の時間を削って、夜遅くまで勉強をしよう!」という考えは、捨ててください。
3つのポイントを押さえて、心も体も健康な状態で勉強を頑張りましょう!
睡眠時間をしっかりとる
夜遅くまで勉強して睡眠時間が少なくなると、頭がボーッとして、学校での授業も自宅での勉強もせっかく時間をかけても、集中力・理解力が下がってしまいます。
それは、とてももったいない。
適切な睡眠時間は人によって異なりますが、成長期の中学生であれば、7時間以上寝るのがよいでしょう。
睡眠時間を削らずに、集中して勉強をするためには次のことが必要です。
①予定を入れすぎない。
予定をたくさん入れてしまうと、時間足りなくなってしまいます。
まずは絶対に毎日やるべきことに使う時間を決めて、それ以外の時間に遊びやその他のことをするように自分の予定を整理しましょう。
週に一度は何もしない日(予備日)を作って、休憩したり、出来なかったことを調整できるように余裕を持った計画を立てられるとよいでしょう。
②やることを整理する
これもやろう、あれもやろうと思わずに、最低限、やるべきことは何かを常に考えてください。
長時間勉強すればするほど成果が出るという考えではなく、できるだけやることを減らす、最も大切なことに絞って勉強をして、成果を出すことを考えましょう。
そうしないと、やらなければいけないことは多く、頑張っているのにあまり成果は出ない…ということになってしまいます。
適度な運動も大事
体調を整えるため、脳を働かせるためには、適度な運動をすることも大事です。
忙しい時は運動をする時間がないと思いますが、運動をしない期間が長く続くと、より疲れが溜まりやすい身体になり、身体がダルくなって脳の働きも悪くなります。
だから、忙しいときこそ運動が大切です。
もっとも手軽にできる運動は、歩くことです。通学などで片道15〜20分くらい歩く時間があれば、それだけでも十分な運動になります。歩くことで脳にも刺激が伝わりますので、単に歩くだけでも、効果があります。
もし「疲れて運動をする気力がない…」というときは、軽いストレッチや体操をしましょう。
心のエネルギーをチャージして、頭をスッキリさせるために、少しでも体を動かす時間を作ってください。
バランスのとれた食事をする
身体のコンディション作りには、食事がとても重要です。
市販のお菓子やジュース、加工食品、ファストフードには、多くの砂糖や精製された糖質(小麦など)が使われています。これらの食品を摂り過ぎると、血糖値の乱高下がおこり、思考力が減退し、集中力がなくなりやすくなってしまいます。
また、砂糖の摂り過ぎは、カルシウムやビタミンを分解・消費してしまうので、疲れやすく、イライラしやすくなります。他にも腸内の悪玉菌を増やしたり、幸せホルモンと言われるメラトニンの分泌も少なくなり、幸福感を感じにくくなると言われています。
これらの食品を一切摂らないようにする必要はありませんが、常にこうした食品ばかりにならないように、ご飯と味噌汁、野菜、お魚、お肉といった、バランスのとれた食事を基本とすることが大事です。
メジャーリーグで活躍した選手の一人、イチローさんの言葉によれば、
「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへいく唯一の道」とのことです。
毎日、長時間の勉強をしたり、すごいことをする必要はありません。
睡眠を大切にして決められた時間に起きる、食事を大切にするなどの小さな「当たり前」を大切にして、無理なく勉強をする生活のリズムを作ることが、何よりも大事なのです。
身体のコンディションを整えて、毎日の小さな積み重ねを意識していきましょう!
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