これまで、逆転劇が一番面白いこと、最初から上手くいっている人よりも、最初はできなかった人が試合に勝てるようになったり、よい成績をとれるようになることが、最も感動することを伝えてきました。
では、どうやったらそんな逆転劇を起こすことができるのでしょうか?
よくある誤解は、「根性で頑張ること」です。
テレビやマンガなどでも逆転劇のストーリーはたくさんありますが、大体、主人公がものすごい苦労を乗り越えて、人一倍に努力をして、成功を掴むというような流れです。
ただ、そうしたストーリーは物語を面白くするために単純化をしているので、それを見て同じように頑張ろうとしても、上手くはいきません。
ここでは、逆転劇を起こすために必要な5つの考え方を説明しますので、ぜひ読んでみてください!
正しいやり方で努力する
逆転劇を起こすためには、頑張ること、努力をすることが必要ですが、ただ頑張るのではなく、どのように頑張るかが大事です。
井戸を掘るときの例を考えれば分かると思いますが、下に水がないところをどんなに一生懸命頑張って掘り続けても、成果はありません。
ちゃんと、下に水があるところを掘らないと意味がありません。
勉強で成果を上げるためには、ただ勉強をすればよいのではなく、どのように勉強するのかによって、結果が全く変わってきます。
その勉強法を初心者は理解していないので、最初に正しい勉強法を教わることが近道です。
あまり成果が出ない方法で4時間勉強するよりも、正しい勉強法で1時間半勉強する方が、成果が出るからです。
スポーツでも、自分で頑張って練習するよりも、よい指導者の下で練習をすることで上達が早まります。
努力を無理なく継続するための習慣と生活のリズムを作る
テストの前日だけ夜遅くまで勉強をしても、残念ながらそれほどよい成績はとれません。
スポーツでも、試合の前日だけ一生懸命練習をしても、急には強くならないですよね。
大切なのは、よい計画を立てて、毎日無理のない範囲の努力を繰り返すことです。
「今日はやる気があったから3時間勉強した」「今日は忙しかったので全く勉強できなかった」という、状態では、成果はなかなか出せません。
最低限の決めたことを、毎日コツコツ必ず行う習慣を作ることが大事です。
「最初は1日5分でもよいので、必ず何かしら勉強をして、記録をつける」という習慣を作り、その習慣を継続していくことが、逆転劇につながっていきます。
大谷翔平選手の強さの秘訣は、毎日の練習の記録をつけて、振り返って、改善していくと説明したことを思い出してください。(参照:『記録をつける』)
たった5分でも「毎日」続けられる人は、習慣が身に付くと、どんどん力が伸びていきます。
そして、毎日続ける習慣を作るためには、毎日、この時間に起きて、この時間に勉強をして、この時間に食事をして、遊んで、この時間に寝るという生活のリズムを作ることが必要になります。
起きる時間や寝る時間がバラバラでは、調子がよいときには頑張っても、調子が悪いときには頑張ることができないからです。
特に寝る時間が遅い日が続くと、翌朝起きる時間が遅くなったり、朝ダルくなって翌日午前中の集中力が落ち、だんだんと決めたことが実施出来なくなります。
逆転劇を起こすためには、頑張って睡眠時間を削って遅くまで勉強しようとするのではなく、決めた時間に寝て、十分な睡眠をとって、決めた時間に起きるという生活のリズムを作ることが大事なのです。
スケジュールに余裕を持つ
毎日、決めた時間に寝て、決めた時間に起きるという生活のリズムを守るためには、余裕のもったスケジュールを組んでおくことが大事です。
例えば「毎日23時に寝る」と決めても、何か用事が入ってしまうと23時を過ぎてしまうときがありますよね。
そうならないためには、あらかじめスケジュールに調整の時間をいれておくとよいでしょう。
毎日23時にまでに寝るためには、普段から22時までに寝る準備を終えておいて、22時〜23時は自由時間にしておきます。そうすると、何か急用が入ったとしても、自由時間を短くすれば予定通り23時に寝ることができます。
朝も同じです。8時までに学校に行かなければいけないときに、毎日ギリギリの時間に家を出る習慣だと、何かあったときには、遅刻してしまいます。普段から余裕を持って15分くらい早く学校につく習慣を作っておけば、何かあったとしても、時間を守ることが出来ます。
ゼロにしない考え方
余裕を持ってスケジュールを組むのは、勉強の計画を立てるときも同じです。
5日間で問題集を20ページやろうと思ったときに、毎日4ページずつやるという計画を立てると、思ったより時間がかかったり、何か別にやらなければいけないことができたときには、計画が守れなくなってしまいます。
でも、毎日5ページずつやって4日間で終わる予定にしておき、最後の一日は予備日にしておけば、急用が入って勉強できない日ができても、期限までに予定を終わらせることができます。
これまで、何度も、ゼロにしないことが大切ということを伝えてきました。
疲れている日は思い切って休んでよいけれども、全く何もしないのではなく、5分でもよいので勉強するということです。
毎日、絶対2時間勉強するというルールを作ると、どうしても守れない日が出てきますが、毎日5分でもよいので勉強するというルールであれば、守ることができます。
余裕を持ったスケジュールとルールを作り、ゼロの日を作らないことも、努力を継続するために大切なことです。
たった5分でも、全くやらないのと、やるのとでは、大違いです。
5分をバカにしてゼロの日を作ってしまう人は、大きな逆転劇は起こせません。
逆にたった5分でも毎日続けられる人は、逆転劇につながっていきます。
失敗しても諦めない
「失敗は成功のもと」という言葉をよく耳にすると思います。
失敗は恥ずかしいことではありません。挑戦をしなければ、失敗をしないからです。
失敗を失敗で終わらさずに、失敗を次の成功に結びつければよいのです。
逆に、失敗をしなければ、成功もありません。
だから、失敗をしてもそこで諦めずに、たくさん失敗をして、どんどん成長してください。
例えば、計画通りに勉強出来なかったというときには、そこで自分はダメなんだと思う必要はなく、どうすれば次は計画通りにできるかを考え、計画に余裕を持たせたり、「勉強が終わった後にゲームをする」などの自分なりのルールを作ればよいのです。
そのルールを作っても、また失敗をすることもあるかもしれません。そんなときには、また、どうすれば同じ失敗をしないかもう一度考えましょう。
失敗から学ぶことで、自分に合った計画とルールを作りあげていき、大きな目標の実現につなげていきましょう!
ここで説明した5つのことを実践して、周りの人が驚くような逆転劇を起こしましょう!
応援しています!!