逆転劇の起こし方①

最初から上手くいっている人よりも、最初はあまりできなかった人、全然できなかった人が、よい成績をとることが、最も感動することをこれまで伝えてきました。

では、そんな逆転劇をどうやって起こすことができるようになるのか?

テレビのドラマや、映画、マンガなどでもそうした逆転劇のストーリーはたくさんありますが、大体、主人公がものすごい苦労を乗り越えて、人一倍に努力をして、成功を掴むというような流れです。

ただ、そうしたストーリーはやはり物語を面白くするために、単純化をしているので、それを見てじゃあ同じように、すごい頑張るんだと思っても、上手くはいきません。

一時の感情、感動によって、頑張るんだと思っていても、感情はだんだんと薄れていきますので、そうしたすごい頑張りを毎日続けることはできなくなります。人間の感情は必ず変化するからです。

それよりも、日々の感情に左右されないで、毎日、最低限の決めたことを必ず実施する仕組みと習慣を作ることが大事です。

今日はやる気があったので3時間勉強した、今日は忙しかったので勉強できなかったという、やったりやらないという状態では、なかなか成果が出ません。

まずは1日5分でもよいから、必ず最低限の勉強をして、記録をつけるということを継続できることが、逆転劇につながっていきます。

そのためにはできるだけ、毎日、同じ時間に行動をすること。特に寝る時間を変えないことが大事です。寝る時間が遅くなると、翌朝起きる時間が遅くなったり、朝ダルくなって翌日午前中の集中力が落ち、だんだんと決めたことが実施出来なくなるからです。

夜遅くまで起きて長く勉強するよりも、勉強を切り上げて早く寝て、生活習慣を作ることの方が優先です。

毎日23時に寝ようと決めておいても、どうしてもメッセージがきたり色々な用事が入って23時を過ぎてしまう場合が出てきます。ですので、最初から余裕を持って、基本的には22時に寝る習慣を目指します。そうすれば、何かあって少しくらい遅くなったとしても23時には寝ることができるでしょう。

朝も同じです。毎日、学校に行くために7時には起きなければならないというとき、毎日7時に起きていると、何か体調が悪かったりして少し起きるのが遅くなってしまうと遅刻してしまいます。ですので、普段は6時に起きる習慣をつけて、何かあっても7時には起きれるという余裕を作っておきます。

勉強も同じような考え方です。毎日絶対2時間勉強するんだと決めておいても、予定が入ったりすると、できない日が出てきます。ですので、できない日が出てこないように、毎日、どんな日でも5分でもよいので勉強をして記録をつけるという低めの目標を設定します。そうすれば、普段は調子がよければ2時間勉強をして、忙しいときでも、全く何もしないのではなく、最低限は勉強をするという習慣ができます。たった5分でも、全くやらないのと、やるのとでは、大きな違いがでます。5分をバカにしてやらない人は、大きな逆転劇にはつながりません。逆にたった5分でも「毎日」続けられる人は、より多くの勉強ができる習慣がついていきます。なお週に1回は、全く何もしない休憩の日を作ってもよいでしょう。

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