③怒らなくてよい

子供が言うことを聞かないとき、子供のことを怒りたくなってしまうと思います。でも、子供の成長の観点からは、怒ることによるメリットはありません。

怒られることによる恐怖で子供を支配しようとしたとき、怒られなければ、言うことを聞かない子供が育ってしまいます。

そもそも、子供は勉強をしなかったり、部屋を散らかしたり、いたずらをすることが当たり前です。そんな子供を認めてあげることが大切です。

勉強をしない子供に対して怒っても、勉強をする子供にはなりません。逆に、怒られるから嫌々勉強をすれば、勉強が嫌いになり、勉強に取り組みにくくなります。やらされる勉強ほど、楽しくないものはないからです。

でも、親も人間ですから、忙しい時に、言うことを聞かない子供に腹が立つときはあると思います。感情的になってもよいことはないと分かっていても、イライラしてしまうこともありますよね。

そんなときには、とにかく「ありがとう」という言葉を発してみてください。怒りの感情が生じても、とにかく「ありがとう。」「生まれてきてくれてありがとう。」「元気でいてくれてありがとう。」と心の中で言うか、もしくは相手に伝えて、笑顔を作るのです。そうすると、不思議と怒りの感情が収まります。結果、相手にもよい影響を与えて、自分にもプラスの影響が生じます。

人間は、感情の生き物と言われています。ただし、よいことがあったから嬉しい気持ちになり、嫌なことがあったから嫌な気持ちになるという単純なことではありません。嫌なことがあったとしても、とにかく「ありがとう」と言ったり、笑顔を作ったりするなどの、形を作ることによって、自分の心を嬉しい気持ちにすることが出来るのです。これによって、子供との関係のみならず、人間関係や生活全てにおいて、環境や相手の言動によって自分の気持ちが左右されるのではなく、常に前向きな自分の気持ちを維持することを目指しましょう。

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