中学生が、宿題をやらなかったり、時間を守らなかったり、当たり前のことを出来ていない場合には、つい怒りたくなってしまいます。
なんで、そんな簡単なことをちゃんとやらないの?ちゃんとやるって言ったよね?と指摘してしまうのは、当然のことだと思います。
ただ、気を付けなければいけないのは、多くの子供(特に簡単なことが出来ないような子供)は、「これはちゃんとやらなければいけないよ。ちゃんとやってね。」と伝えたとしても、それが出来るようにはならないということです。
「あなたはこれが出来ていないから、ちゃんとやってね。」と伝えると、子供は最初の「あなたは出来ていない」という部分をとらえて、「自分は出来ない子供なんだ」ということが潜在意識にインプットされてしまい、人間の脳は無意識のうちに潜在意識に中に入っていることを実施しようとしますので、結果、出来ない子供としての行動を繰り返してしまうのです。
これを変えるためには、「あなたは出来るんだ」ということを、子供の潜在意識にインプットすることです。
些細なこと、小さなことでもよいので、子供が出来ているところに対して、肯定してあげること、「ちゃんできているね。」「しっかりやっているね。」と伝えてあげることです。
必ずしも無理にホメる必要はありませんが、ありのままを肯定してあげることが大事です。
勿論ときには、注意しなければいけないこともあると思います。
でも、割合としては、肯定すること9割:注意すること1割くらいを目指してください。
子供が出来ていないからといって、注意ばかりすると、子供の潜在意識にマイナスがたくさんインプットされて、いつまでたっても出来ない子供のままです。
逆にあまり出来ていない子供であったとしても、出来ている部分をどんどん認めてあげて、伸ばしてあげることで、出来ない部分が少なくなっていきます。
出来ない子供を変えるためには、出来ていないことを指摘するのではなく、出来ているところを伸ばしてあげることが必要です。
どれだけ、出来ていない子供のよい所を見つけてあげられるかが、親や指導者の力量です。